みなさま、こんにちは。いつもブログを訪問いただき、ありがとうございます。
タイトルを見て期待感を持ち、こんな本を読んでみました。
紹介しておきながら恐縮ですが、わたしはこの本はおもしろくありませんでした。
内容に斬新な面はほぼなし。世の中の大抵の人が気付いてそうな”人間の内面”について、それっぽく述べているだけ。
その述べ方も上から目線的であり、不快に感じる点が多々あり。自分の著書の紹介も多過ぎて鼻につく。
しかも全体として単調な文体がつづき、印象に残ったフレーズはごくわずか。ここまで読了することを苦痛に感じた本には久しぶりに出会いました。
と、読んだ直後のわたしのありのままの感想は以上ですが、しばらく時間が経ってからちょっと考えました。
ひょっとしたら、こう感じさせることが、著者の狙いだったのかもしれません。
「そんなこと言われなくてもわかってるよ!」
的な感情がいったん芽生えたあとで、
「しかし、ほんとうに今の自分はわかってるんだろうなぁ?」
なんて、知らぬうちに自分自身の心の棚卸しをしていることに気が付きました。
このような、自分自身の見直しを啓発することを目的とし、敢えてああいう腹正しくも感じる書き方を選んだのかもしれません。
元アナウンサーでベストセラー作家ということらしいので、こういう巧みな技術を備えている可能性がなくもない。
そうするとわたしは、まんまと著者の罠に嵌っていたのかもしれません。
まぁ、多少の”むかつき”を許容できる方であれば、手に取ってもらえるとなんらかの気付きが得られる一冊かもしれませんので、ご参考まで。
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