みなさま、こんにちは。女装家・なかたにりえ と申します。いつもブログを訪問くださり、ありがとうございます。
いよいよ本格的にレッスンをはじめたものの、基本ステップから苦労の連続。それでも仲間からのうれしいサポートを受け、がんばりつづけています。
※この連載は私の実体験に基づくエッセイです。投稿内容は個人的な感想であり、登場する団体・人物は一部表現を調整しています。
心地良い音楽の下で基本ステップの練習
前回 お話しましたが、やっとみつけたサークルに、正式加入させていただきました。
レッスンをはじめて、1か月くらい経ったころでしたでしょうか。たった一人の男性ではありますが、徐々に先輩の女性メンバーのみなさまとも、打ち解けて来ました。仲間として認めてもらえているようで、とてもうれしく感じます。
レッスンの最初はいつも、全員で並んでの基本ステップ。手を腰にあて、ハワイの海を思わせるようなゆったりとした旋律に合わせ、先生の掛け声に合わせてさまざまなステップを繰り返します。カオ、カホロ、ヘラ、アミ、ウベヘ、...。
基本ステップに試練の連続
ところで踊りの方は、予想通りと申しますか、試練の連続であります。基本ステップとはいえ、踊りの経験のない者にとっては、とても難しいものなのです。
他のメンバーの方々が滑らかな動きを織りなす中、わたし一人だけ、「う~ん、なにか違う!」
例えば アミ という、腰を滑らかに回す動き。頭では分かっているんです。”ひざを軽く曲げて、腰からゆっくり回す”って。

でも...、腰が、「あれ? 動かない?」
鏡に映る自分のぎこちなさと言ったら、正に赤面の限り...。
先生が横に立ちサポートしてくれましたが、足の力ばかり入ってしまって、腰が固まったまま。おまけにレッスン途中では、足の指が痙攣を起こして動かなくなるという不始末まで。
情けない限りの、体たらくぶりでありました。
仲間からのサポートを受けて
「このままじゃ、あの夢のステージに立てる日は来るんだろうか...。」
不安めいた思いが滲み出てしいそうな時、休憩中に先生やメンバーさんたちが、笑顔で言ってくれました。
「最初はみんなそうよ。ステップは少しずつ、身体に覚え込ませて慣らすの。」
そして、さらに丁寧に、鏡を見ながらゆっくりと教えてくれるのです。

多くの仲間からサポートをしてもらえているいま、それだけでとてもうれしいし、自信が再び湧き出て来るようでした。
「これなら、自分にも、できそう!」
その後は不思議と音楽に乗って、少しだけ腰が柔らかく動くようになった気がしました。
わずかではありますが、確かに進歩を感じられた瞬間です。
次回のレッスンまでに、この動きを体に染み込ませよう。夢への道は、まだ始まったばかり──。

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