なかたに りえ

女装小説

[女装小説]好きな人の前でだけ、僕は女になる

●あらすじ21歳の大学生・拓哉には、誰にも言えない秘密があった。それは、男性でありながら男性に惹かれてしまうこと。そして、身体だけではなく、心の底から愛し合える男性との「真実の恋」を求めていることだった。ある夜、男性同性愛者向けの掲示板で出...
女装小説

好きな人の前でだけ、僕は女になる/最終章「さようならの衣装」

( 第三章 よりつづく)春のやわらかな風が街を吹き抜ける頃、拓哉は大学の卒業式の前日を迎えていた。卒業後は東京を離れ、地元に戻って就職することが決まっている。隆一と出会い、愛し合った思い出の詰まったこの部屋を引き払い、明日にはこの街を旅立つ...
女装小説

好きな人の前でだけ、僕は女になる/第三章「届かないメッセージ」

( 第二章 よりつづく)その日を境に、二人の逢瀬はより深く、官能的な熱を帯びていった。密会を重ねるたび、拓哉は隆一の手でセーラー服に身を包み、彼の思うがままにその身体と心を委ねた。激しく求められ、男らしく力強く抱かれるたびに、拓哉の隆一に対...
女装小説

好きな人の前でだけ、僕は女になる/第二章「開かれた扉と秘密のドレスコード」

( 第一章 よりつづく)数週間後、二人はいつもの隠れ家のようなラブホテルにいた。ふたりきりになれるこの時間が愛おしく、部屋の鍵が閉まった瞬間、吸い寄せられるように熱いキスを交わした。「お湯、ためてくるね」拓哉が立ち上がろうとした時、どこか思...
女装小説

好きな人の前でだけ、僕は女になる/第一章「暗闇で見つけた光」

拓哉は二十一歳の大学生だった。地方から上京して一人暮らしを始め、大学での講義やバイト、友人たちとの付き合いなど、表向きはそれなりに楽しく充実した日々を送っている。しかしその胸の奥底には、誰にも明かせない深い秘密と孤独が渦巻いていた。男性であ...
女装エッセイ

女装を理解してくれた天国の従姉への「ありがとう」

みなさま、こんにちは。なかたにりえと申します。いつもブログを訪問くださり、ありがとうございます。今日は、わたしの従姉のお話をさせていただきます。残念ながら彼女はもう、この世にはおりません。が、わたしの女装ライフにとって、欠かせない思い出とし...
女装小説

この舞に思いを込めて/第一章・その4「傷心」

それは、ある月曜の朝のことだった。営業部のデスクに着いた乾栄一に、内線が鳴った。「……佐々木です。すみません、少しお時間いただけますか」いつものような軽さがない。声は沈み、重苦しい何かを含んでいた。会議室に入ると、佐々木卓が気まずそうな顔で...
女装小説

この舞に思いを込めて/第一章・その3「叱責の会議室」

昼下がりの午後。乾栄一のデスクで、携帯電話が鳴った。ディスプレイには「佐々木課長」の名。「乾さん、すみません。会議室Aに、大至急お願いします」用件は告げられなかった。だが、その声にはどこか焦りがにじんでいた。会議室に入ると、そこには既に佐々...
世界が広がった体験

女装フラダンサーへのチャレンジ―その10・ほろ苦かった初舞台

女性の姿でフラダンスを舞う夢の、実現に向けたチャレンジ。まだ男性モードですが、初舞台を迎えました。しかし練習して臨んだものの、ほろ苦い内容で落胆してしまいました。
女装小説

この舞に思いを込めて/第一章・その2「再会と序列」

それから5年の歳月が流れた。栄一、50才。初夏の朝。オフィスフロアに貼り出された人事発令の掲示に、人々がざわめいていた。乾栄一も、そのひとりだった。「……来たか。今度こそ、俺の番だろう」期待を胸に、掲示の前に立った。だが――そこにあったのは...