女装を愛するわたしが凹んでしまった3つの体験談

女装エッセイ

みなさま、こんにちは。いつもブログを訪問くださり、ありがとうございます。

今回ですが、わたしがこれまでに、女装を楽しんでいる最中に凹んでしまった、体験談をまとめてみました。
同じ女装さんならば、似た経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ご参考として、最後まで読んでくださいますと、とてもうれしいです。

楽しい筈の時間が一瞬で台無しに...

この世の中、一時期に比べるとかなりオープンになりましたよね。女装趣味を有するわたしにとってはかなり住みよい時代になりました。
お着換えしてメイクして、自分なりに精いっぱいきれいになっての、お外歩き。女子の気分でいられると、とてもリラックスできてしまいます。


しかし、油断は大敵です。一部の理解くださらない方から、ちょっとした言動を受けてしまうことも、まだございます。すると、楽しさが一瞬にして辱めを受ける羽目に...。これはなかなか辛いものがございますよね。

楽しい筈の時間が一瞬で台無しに...

以下に、これまでにわたしが凹んでしまった、3つの体験談を紹介させていただきます。

まだまだ女装が全面的に認知されているとは言い難い部分が、ところどころに見られますからね。
なにせ昔から、”異質な世界” と見られいた女装に対する風潮。これが依然、根強く残っていることを、強く感じた出来事になります。


信じた相手に女装することを打ち明けて大笑いされたこと

若かりし頃の出来事です。
​相手は女性で、それまでに何度か話をした機会があった方。わたしはまだ女装趣味のことは打ち明けてない状態ですが、それまでである程度信頼できそうな方だなぁ、と感じておりました。

で、その日も話をさせていただいてましたが、話題はごく一般的なこと。いつもどおりの誠実な応対をいただいて、わたしもだんだんと気分が盛り上がってきちゃいました。

語らいながらだんだんと、こういうことを思い始めちゃいました。

「この人なら、女装のことを話でも理解してくれるかもしれない?」

当時は誰にも話せずひとりで隠し持っていたころでして、心の中ではいつも理解者を求めていた一心でしたので、

”これがチャンス!”

といった勢いで、意を決して自分の女装趣味を話してみました。

「実は...。」

思い切って話をしたのですが...、
それまでの彼女の応対は急に一変。​わたしの方に指を指しながら、大笑いをはじめちゃいました。

「なに?あなた、そんな人だったのぉ~(笑笑笑)」

周りの人にも聞こえちゃいそうなトーンの言葉と笑い声...、もちろんわたしは絶句。
その場にいることがとても恥ずかしくなって、ほどなく話を切り上げてお別れ。それっきり会うことはありませんでした。​
真剣に悩んでいた時期であったので、この出来事にはショックでがっかり。

これがきっかけで、しばらくはすべての行動が、消極的になってしまっていたように思います。

しかし今になって考えると、話の切り出し方が唐突でしたし、彼女が理解者だとの勝手な思い込みで走ってしまってたようにも思えるし、わたしの方に未熟な点が多々あったと思います。

なによりも、わたしの話の仕方が何かを恐れてるようなこわごわとした話しっぷりだったのが、最大の反省点だったと思います。彼女も応対に困ったがゆえに思いもしない態度をとってしまったのかもしれませんよね。
おそらく、女装する自分自身についてまだ自信が持てていなかった、自分の未熟さが招いたような失敗。もっと堂々と話しておけば、また違った反応が得られていたのかもしれません。

入ったお店から追い出されちゃったこと

​女装で街中を歩いていたときのこと。
メイクしてワンピを着飾っているわたしとしては、気分はすっかり女子。自分自身の姿を満喫している、自己満足に浸った状態です。

女子の気分でいるときって、目に止まるものも女子向けのグッズなんかがとても可愛く見えちゃうんですよね。
すてきなアクセサリーなんかが店先に並んでいると、ついつい入っちゃったりしちゃうのです。

で、この日もやはりおしゃれなお店の中に入り、いろいろ眺めておりました。


わくわくしながら店内を歩き回っていたときのこと。
”おやっ?”
レジ付近にいらっしゃった店員のおばさまが、なにやら急に表情をこわばらせつつこちらに向かってやって来るのです。
なんなんでしょう?わたしはなにも悪いことなんかしておりませんが...。

さて、そのおばさま、わたしの目の前に立ちはだかってこう言います。

「ここは女性専門のお店ですよ!」

...そ、そうですね。(^^;

女性専門のお店に女性でないわたしがいることは、ご迷惑をかけてしまうこと。ルール違反ですので素直に謝り、おばさまからの圧力も感じましたので、足早に退散しました。

けど、なんだか追い出されたような気分で、このときもとても恥ずかしく、かつ悔しい思いでありました。

要するにわたしの女装がバレバレで、こういう男性に店内をうろつかれれば他の女性のお客様の迷惑になる、と思われたのでしょう。
ちなみに、女性専用のお店であるような掲示はどこにも見当たりませんでした。わたしの見落としかもしれませんが。

それにしても、そこまで怒ることはないでしょ、と思ったのです。その方自体が、女装男性に不快感を感じる方だったのかもしれませんね。

無視された上に笑いものにされちゃったこと

​とある観光地へ、女装撮影に行ったときの話です。
こういうとき、ふだんはわたしは一人で出向き、三脚を使ってタイマー撮影などしております。メイクした姿で荷物を抱え、撮影スポットを捜し歩きます。
良さげな場所を見つけたら準備開始。おおよその位置に三脚とカメラを設置します。

しかしこの日は、なかなかうまく行きません。カメラがうまく固定できなくなってしまったのです。
わたしの事前確認ミスでありますが、とても残念に思ってました。

「せっかくメイクしてここまで来たのになぁ~。けど仕方ないかな?」

あきらめて風景だけ撮って帰ろうかと思っておりました。

ところがそこに、ちょうどウォーキングのおばさま三人グループが、わたしの傍を通りがかっておられるのを発見。

”彼女らに撮影をおねがいしてみちゃおうかな?”
と思い、声をかけてみることにいたしました。

「お忙しいところすみません、シャッターを押してもらえませんか?」


わたしは彼女らに近づいて、聞こえるようにしっかりとしゃべったつもりだったのですが...、
そのお三方、わたしの方を一瞥することもなく、前を向いてそのまま歩いて行かれちゃいました
あれれ、無視されちゃったかな?残念...。

...と、ここまではよくあることかなぁと思いましたが、凹んだのはここから!


おばさま方は少し向こうまで歩いたところで、またよく通る声で楽しそうに、おしゃべりをはじめたのです。
そうして、聞こえてきたのはこの言葉。

「見た?、さっきのあの、●かま!」

こんなことを言いながら、三人で大爆笑されておりました。
一応、小声で言っておられたつもりだったんでしょうが、わたしには全部聞こえちゃいましたよ。

こちらにとってはふつうの観光気分でも、ジェンダーフリーなんて田舎の町までは浸透しておらず、そういう背景を理解せずに女装姿で無防備に行動していたわたしの責任でしょう。
そうは言っても、ここまであからさまに言われてしまったもので、これはかなり凹んだ出来事でありました。

それでもめげずに女装を楽しみ続けます

このような感じで、わたしもいろいろとございました。ひょっとしたら、共感いただける同好の方、大勢いらっしゃるかもしれませんね。

その場は凹みましたものの、未だこうやって女装を楽しませていただいてます。
つまりはこういう経験が笑い話にできるくらい、楽しめる趣味にわたしは巡り合えているということ。この境遇に感謝したいと思います。

いろいろとございましたが、まぁめげずに楽しんで行こうと思います。みなさま今後ともよろしくおねがいいたします。

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