女装子さんの3つの楽しみ方

女装エッセイ

みなさま、こんにちは。いつもブログを訪問くださり、ありがとうございます。

今回ですが、わたしが考える、女装子さんの3つの楽しみ方について、述べさせていただきます。結論を申しますと、大別して「純粋な趣味としている人」、「性的な刺激としている人」、「ほんとうの自分の姿として自認している人」の3つのタイプなのではないかと考えてます。

最後まで読んでいただけますと、とてもうれしいです。よろしくおねがいいたします。

女装子にとって住みやすい時代

ほんの少し遡った時代では、女装なんて異質な趣味の世界と見なされ、社会での認知がなかなか上がりませんでしたよね。
「〇かま」などと差別的な呼ばわりをされたりなど。一言では言えない苦労を経験した方も多かろうと思います。わたしも若かりしころは、少なからぬ引け目を感じておりました。
そんな歴史を経て、現代のジェンダーフリーの風潮が来ていることを考えると、ほんとうに住みやすい世界になったなと感慨深く思ってしまいます。

前置きはさておき、本題に入らせていただきますね。


よく抱かれる疑問

おねえタレントがメディアに出てくることなど今の時代は普通ですし、男性タレントに女装させていじるTVのバラエティ番組も多く見かけます。こう見ると女装もかなり市民権を得たように見えます。


けど一方で、文化として浸透するにはまだ遠そうだな、とわたしには感じることもあります。
それが、未だにたまに聞かれる、以下の質問をもらったときです。

「女装する人って、男性が好きなんですか?」

まぁ、一般の方が

「こういうことする人って、みんな同じなんじゃない?」

と発想してしまうのは、これまでの歴史からして、やむを得ぬことと理解はできますけどね。イメージとして染みついてしまっているのでしょう。

いろんな趣向の人の存在

この質問に対するわたしの答えは、いつも次のとおりです。

「いろいろな趣向の方がいるので、一概には言えません。」

わたしが存じ上げる、女装を好まれる方々を見渡すと...、確かに男性を恋愛対象としている方も多くいらっしゃいます。


しかし現実は、対象は女性だったり、同じ女装子さんだったり、”こだわりなし”という人もいたりで、人それぞれなのです。

この世界の方々は、
恋愛対象などどうであれ、どんな趣向を持っていようが、その人の本質を尊重して受け入れて、分け隔てないお付き合いができる人たち、
と、こう認識しています。


実際に、これまでわたしが接してもらえた方々、ほとんどがいい方ばかりでした。
なので、女装することと性的趣向とは、わたしは無関係だと思っています。

ただ好きなことをしているだけ

要するに、わたしたち女装者は、ただ好きなことをしているだけなのです。
好きなことをしているだけなのに、誰にも迷惑をかけているわけでもないのに、未だに”変わった人”との目で見られてしまうことがあるのが現状なのです。

それでも、冒頭にも述べましたが、かつてのあからさまに特異的存在との扱いをされていた時代と比べると、いまはかなり住みやすい時代とは存じておりますが。


ところで、質問です。

あなたに近い人がとても楽しそうにしているときって、どんなときでしょうか?

恋人とのデートのとき?、ショッピングに出かけてるとき?、スポーツをしてるとき?、テレビドラマを観てるとき?、スマホゲームをしてるとき?、ひょっとしたら仕事をしているときやタバコを吸ってるときかもしれませんね。

そういうとき、その人はどういう表情をしていますか?一点の曇りもない素敵な笑顔になっていませんか?いつもとは違う一面をあなたに見せてくれたりしませんか?
人が心からリラックスしているときの表情の晴れやかさなんて、言う間でもありませんよね。

わたしたちが女装をしているときも、これと同じなのですよ。自分が見つけた、自分がほんとうにリラックスできること、それを楽しんでいるだけなのです。


一般の女性には、少しおしゃれに着飾ってメイクすることが楽しいと感じる方、きっとすごくいっぱいいらっしゃいますよね。

そうです、その
”きれいになった自分にドキドキして、これから起こりそうなことにワクワクしてしまってる感じ”、
それですよ。

それと同じ気持ちを同じように味わいたい人がいる、ただ性別は男性だというだけ、なのです。


女性であれば堂々と楽しめることなのに、男性であるがゆえなかなか市民権を得られない、仕方がなく、いろいろ言われながらも耐えてこそこそ楽しんでいる、ということなのです。
女装者の性的趣向など個人個人のものなのでどうでもいいことであり、わたしたちはただ自分がほんとうに楽しめることをしている、これだけに過ぎないのです。

楽しみ方は、おおまかに3つ

前述のとおり、わたしたちは心からリラックスできる時間を楽しんでいるだけなのですが、
女装の楽しみ方という観点では、また人それぞれの違いが出て来てしまいます。

つまり、いちばん最初の一歩はいわゆる好奇心からはじめたとしても、そこから先の、より満喫するための楽しみ方にが、人によって異なるのです。同じ女装と言えど、「目的」や「楽しさを感じるポイント」に差異が生じます。


わたしは、大別して以下3つのタイプがあると考えてます。

  1. 純粋な趣味としている人
  2. 性的な刺激としている人
  3. ほんとうの自分の姿として自認している人

    ご注意いただきたいのは、これらはあくまで大別です。『あの人はどのタイプ』などときちんと線が引かれる訳ではありません。時と場合によってスイッチが入っちゃったりなど、細かく言い始めると切りがなくなっちゃいますので、ここでは以上の3つとしておきます。

    この3つのタイプ、それぞれに焦点を当てて少し詳しく述べてみます。

      純粋な趣味として楽しんでいる人

      日々の仕事に取り組んでいる、いわゆる、”オン” の状態ですと、緊張が常に付きまとうのは、言わずと知れたことですよね。
      毎日の ”オン” で最高のパフォーマンスを発揮するためには、仕事から離れた ”オフ” の時間は、とても大事。好きなことをして心をリラックスさせ、癒しのひとときを楽しんで英気を養うことは必須です。自分自身を開放させてあげたいですよね。


      このリラックスの手段として、パチンコに出掛けたりスマホゲームに興じるするのが、一般男性。これらと同じ感覚で、女装を楽しんでいる、そういう方々が、純粋な趣味として楽しんでいる人だと考えます。

      女性が身に着けることを目的に作られた衣服やアクセサリーって、きれいで、美しく、可愛いですよね。見ていてうっとりします。身に着けてみると、さらに華やかな気分になりますよね。女性のこの気持ちと同じ気持ちを、この男性の方々が持っているのです。


      つまりは、着飾っていつもと違う自分の姿に酔いしれて楽しんでいるのです。自分が理想とする女性像を自分自身で装っていることもあるようです。着飾った同好の仲間どうしでおしゃべりして戯れる時間も、すごく楽しめますよね。

      今やファッショントレンドの一つ、とでも言えてしまうかもしれません。性的趣向など超越した境地で楽しんでいるのかもしれません。
      こんな ”オフ” を過ごし、元気をもらって、翌日はまた ”オン” に戻ります。まさに、リラックスの手段がちょっとだけ違う、ただの普通の人、とも言えそうです。

        性的刺激として楽しんでいる人

        このタイプ、前述の純粋な趣味から少しだけ進化した人、とも言えるかもしれません。


        きれいで、美しく、可愛くなることに、女性でも男性でも、そそられてしまうところがあるのは、人間だれしも止む無いことと思います。
        女性の姿を自分の身に纏うことが、心の中の官能的な部分に対し、これまでにない刺激となり、衝動となり、普段の性的行為をより増して楽しんでいる方々、ということでしょう。
        刺激を受けて盛り上がった気分で、お友だちやパートナーとの交流を深められるなど、楽しく過ごされてる方も多くいらっしゃいそうです。


        ただしこのタイプ、ごく稀なのですが、相手も同じ趣向であるなどの思い込みが先走りがち。一方的に相手に行為を求めることもあるようなので、注意は必要かと思います。
        もちろん、双方の合意があればなんら問題はないのですが、一時的に我を見失って走ってしまうことは、お互いにとって後々の不幸にもなり兼ねません。本人も周囲も理解して、みんなで楽しく過ごしたく望んでいます。

          ほんとうの自分の姿として自認している人

          このタイプは、精神面が女性と自認されている方が、自分に正直な姿になるというだけのこと。
          なので、趣味というよりも、本人の本心ありのままになる時間を楽しんでらっしゃる、ということだと思います。


          したがって、この方々まで同じ女装者と呼んでしまうには、わたしは少々申し訳なさをも感じます。
          普段の生活でも、このタイプの方々はかなりの我慢を強いられているのはないでしょうか。心から開放される時間として最も楽しんでらっしゃるかもしれません。

          自分自身が生きやすい姿で生きること、なによりもこれが幸せの条件ですから、わたしも心から応援したい気分ですし、ともに楽しく生きて行きたく思っております。


          いろんな方がいらっしゃって、楽しみ方も多種多様と感じてます。
          これからもわたしは、女装を愛するみなさまと、互いに尊重し合いながらお付き合いをしていきたく、存じる次第です。


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