はじめての女装をしたとき

女装記事背景 女装エッセイ

前回からのつづきです。
はじめて女装したときのことを書いてみます。


新聞の広告欄で興味を持ってから、ずっと悶々とした日々を送ってました。昼間は学校での勉強と、放課後の部活(一応、体育会系ですよ!)に勤しみ、帰宅後はあれこれ想像を巡らす毎日...。

今とは違ってインターネットなんてありませんから、女装について地方の中学生が触れられる情報なんてほんの僅かですからね。想像を重ねつづけて、妄想が膨らむ一方。これじゃ、余計に悶々としちゃいますよね。

部活も終わって高校受験に集中していた、たしか秋頃でしたかねぇ、抑えていたその衝動が放たれるときを迎えてしまいました...。

とある日、ぼく以外の家族が全員外出して誰もいなくなった日がありました。
当時は4人家族で、両親の他に2つ下の妹がいました。
なので、ぼくが3年生のときに妹は1年生で同じ中学に入学。セーラー服で通っていたのですが、しまう場所がなかったのか(狭い家でしたからね)、予備のセーラーがなぜかぼくの部屋の箪笥に吊るされてました。

洗濯物を入れるために箪笥を開けて中を見ると、普段の生活では妹やクラスの女子が着ている姿は何とも感じなかったそのセーラー服が目に止まり、急にあの衝動が走りました。
「今なら、誰もいないし...」
しばしの沈黙のあと、遂に決意をしてしまいました。

着ていた服を脱ぎ捨て、セーラーを手に取り、
それだけでもう心臓がドキドキ、

スカートを足元に持って、右足から通し、
左足も通して腰まで上げて、ホックを締めて、
上のセーラーはちょっと小さかったけど、なんとか
首と腕を通して...
きちんと整えて箪笥の鏡をみた瞬間、
そのときの心地は、今でも鮮明に覚えてます。
うれしさと、今では感じられない罪悪感と、
もう一生忘れられないと思います。

歩いてみたとき、足元に感じる外気がまた新鮮で、
かつ不安感もそそり、それがまた刺激的で...。

でも、若かったんですね...。
ほんの1〜2分したら、またすぐに脱いで普通の服に着替えてました。ばれないようにまた箪笥にしまって、その後は、余韻にも浸れず、残ったのは強烈な罪悪感のみ。
「なんてばかなこと、しちゃったんだろう?」
って、ね。後悔ばかりが頭をよぎって、
「もう、こんなこと絶対にしない!」
とまで考えていたと記憶してます。

人の物を勝手に着ることはいけないことですが、それ以外の悪いことは一切してないので、今考えると何もそこまで思うことはないって感覚なんですけどねぇ。

でも、またしばらく経ったら、同じような衝動が起こって、同じようにこっそり着て、同じように後悔して、って感じで過ごしていました。
高校入学後はすっかり部活に夢中になって、中断することになりましたけど。


まぁ、これも青春時代のいい(?)思い出ってことで。その後のことは、また気が向いたら書いてみますね。

読んでいただきありがとうございました。


趣味人倶楽部 より転載

コメント

  1. さと より:

    こうゆうこと書きたくなったのは何故ですか?
    責める気持ちはまったくありませんが、テレビとか雑誌で読んだことありますけど。

    認めますよ。こんなにいろんな人々がいる世の中。

    でもでもですよ、自分の旦那か彼氏がそんな人だとショックですね。
    息子がそんなことしていてもショックだとおもいますが、何も言わす黙っているとおもいます。
    そんな格好で外を出歩いたらいいますが、、、、
    面白いね!そんな言い方でごめんなさい。

    • さとさん、
      コメントありがとうございます。

      確かに身内に対してはいつも申し訳なく、いまでもこころめたいものがあります。さとさんのお気持ちも十分理解しているつもりです。
      家族や親族はぼくにとって決して傷つけたい最も大切な存在ですので、今のところは絶対にこのことは打ち明けられません。あくまで隠し通すつもりです。

      でも、このまま自分の本心をどこにも残さぬまま、時が経ち老いていくことに違和感を感じ、ここに書ける範囲での全てを書いてみることを思い付いた次第です。

      異質な世界の話ですので、万人の共感は得がたいことは承知の上です。こういう変わった趣向を生まれ持ち隠し持ちながら、日々家族のために仕事に打ち込んでいる自分のような者が世の中には存在していることを一人でも多くの方に把握していただけるだけで、ぼくがここに記す意義があったかと思います。

      今後も忌憚ないご意見をいただければ、うれしく思います。

      • さと より:

        なるほど。

        すごい勇気のいる登校だったのですね。

        生半可に意見は言えません。

        • さとさん、
          いえいえ、なんでも思ったこと、ご意見ください。

          後々触れると思いますが、最近になって、理解くださる方、そうでない方といろいろお話ができるようになり、自分のこの趣向に正面から向き合えるようになった喜びを感じてます。

          どうか、お気軽におねがいしますね。

          • さと より:

            またまた私です。

            もし、心から愛する女性ができて、其れだけは止めてください、と哀願されたらどうしますか?
            女装して外出の時はおネイ言葉になるのですよね?
            どうせその趣味をやるなら生半可に女にしないで、綺麗でセンスあるオシャレしてください。
            ダサい女装は気持ち悪いですから、隅々までキレイに清潔に品のあるオシャレして、体型も格好良く決めたら良いですね!

            突っ込んですみません。スルーしても削除しても良いです。

          • さとさん、
            突っ込み歓迎ですよ!

            愛する女性から止めてくれと言われてしまっては、やむを得ないですね。止めるように努力すると思います。
            けどその前に、自分の思いのたけをぶつけて理解が得られるよう説得するでしょうね。今の自分にとっては大切な趣味の一つですから。

            あと、女装中の言葉は女性的に優しくなるようにはしているものの、ぼくはあくまで男性としてこの趣味を楽しんでいるもので、そう無理はしておりませんよ。
            身だしなみにも十分気にしているつもりですが本当の女性には到底及びませんので、そこはご勘弁、って感じです。ダサいかどうかは、見る人の判断ですよね。

            ぼくとしては、一般男性がゴルフやパチンコに興じるのと同じレベルの趣味と捉えていますので、肩肘張らず懲りすぎず、これからも楽しんでいきたいと思います。

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