みなさま、こんにちは。女装家・なかたにりえ と申します。いつもブログを訪問くださり、ありがとうございます。
仲間とともに都心まで、フライベントの見学に。レベルの高いパフォーマンスを観て気持ちを高めるとともに、ついに一人の仲間に、夢を打ち明けてしまいました。
※この連載は私の実体験に基づくエッセイです。投稿内容は個人的な感想であり、登場する団体・人物は一部表現を調整しています。
フラ・イベントを見学に
サークルに加入させていただき、練習も順調に積み重ねてきております。
とはいえ、まだまだ基本がおぼつかない状態ではございますが。(前回のお話は、こちら。)
そんな中、サークル仲間で、都心で行われる フラのイベント に見学に行くことになりました。大会も行われるので、高いレベルに触れることも勉強、という感じです。
女性ばかりの中でわたしも一人、参加させていただくことといたしました。
華やかなダンサーのみなさまに感動
当日、電車を乗り継いで、会場に到着。
この様なイベントは、わたしにとっては初体験。
ハワイの雰囲気を醸し出す様々なブースが並び、華やかな雰囲気でございました。

観客席に陣取り、程なくして、主目的である大会がはじまりました。
色とりどりのフラドレス、花のレイ、笑顔で舞うダンサーたち。
その一つひとつが、私の心をくすぐります。

特に印象的だったのは、年齢も体型もさまざまな女性たちが、それぞれに輝きを放って踊っていたこと。
みなさん楽しそうに踊ってらっしゃいます。
「フラって、本当に誰でも主役になれる舞なんだな…」
大きな大会に出て来るチームですから、みなさんそれぞれ、大変な努力を重ねられてきたのだと思います。

各チームとも動きがぴたりと合い、とても美しいパフォーマンスに映りました。客席から見ていて、胸が熱くなる思いです。
緊張の初告白
イベントが終わった後も、私たちは会場の外で盛り上がり、笑い声が絶えませんでした。
みんなで駅近くのレストランにて、ディナータイム。アルコールも少々入り、そこでも話で盛り上がってしまいました。
その後の帰りの電車の中、朝早くから日帰りだったせいか、ほとんどのみなさんはお疲れモードで仮眠中。
わたしは、隣の席に座ったメンバーの一人の女性と、世間話をしておりました。
その彼女、練習中にいつもわたしに優しく話しかけてくれる方なので、心の中で信頼を抱いていたのです。

そこで対し、思い切って思いを打ち明けてみることにいたしました。
「実はわたしは…、いつかは、女性の姿でフラを踊ってみたいんです」
うれしかった後押しのことば
(ついに、言っちゃった...)
少し緊張しながら言葉を選んだ私に、彼女は一瞬驚いた表情を見せたあと、にっこり笑って言いました。
「いいじゃない! きっと似合うと思う。いつかその姿、見せてね」

その言葉は、温かくて、背中を押してくれるようで。まるでハワイの太陽のように、心に光が差し込みました。
イベントの熱気と、仲間からの応援。その二つが、私の中の夢を、また一歩前へと押し出してくれたのです。
なお、このことはまだ他の仲間には内緒ということで、約束していただけました。徐々に、ということで。
次のレッスンでは、この高まった気持ちを動きにのせて──。



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