「期待すること・されることは、大事です」~女装と闘病のふりかえり(06)

女装ライフ

みなさま、こんにちは。いつもブログを訪問くださり、ありがとうございます。

これまでや今後の人生を考えたり、最近の様子や思ったことなどを、シリーズ的に自由に綴らせていただいてます。前回のお話も、もしご興味あればお立ち寄りいただけましたらうれしいです。

今回ですが、闘病で休職中にインタビューしてくださった出来事について、お話させていただきます。

この出来事を通じ、期待したりされたりすることの大事さを、心に染みて感じたのであります。

かんたんなことなのですが、お恥ずかしながらこのときに初めて理解できた気がします

最後まで読んでいただけましたら、とてもうれしいです。

趣味の話をSNSへ投稿

闘病で休職していた期間の出来事になります。某SNSにて、自分の趣味についての投稿が募られてました。そのSNSは、結構著名な会社が運営しており、主としてシニアに近い世代の方々を対象としているものになります。

今現在や今後において、各自で取り組んでいる趣味について書いてもらうよう、イベント的に募集しておりました。これがたまたま目につきまして、わたしとしての趣味である女装のことをちょっと書いてみようと、思い付いたのです。


書いた内容ははっきりとは覚えておりませんが、この趣味を持つに至った経緯、これまでの体験、趣味を通じて学び成長できたことを、赤裸々に綴ったように記憶してます。それほど熱を入れて語ったわけでもなく、思いのままに淡々といった感じで、気楽な投稿だったと思います。

突然のインタビュー依頼

しばらく時間が経ち、投稿したこと自体をすっかり忘れ去ってしまっていたころのこと、例のSNS事務局からわたし宛にDNが届いておりました。

「おや?」とも思いましたが、既にこの時点で、なんとなくの勘は働きはじめてます。

さらに中を読んでみると案の定、
「先日の投稿について、インタビューで直接いろいろ話を聞かせてほしい。」
といった主旨のもの。う~ん、やはりその手のお話でしたか...。

趣味としてはマイナーな領域にあたる女装について、興味を持ってくださった雰囲気でした。

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基本的にこういう打診をいただくことはまんざら嫌いでもなく、また断る理由もありませんでしたので、とりあえずはお受けする方向でお返事いたしました。

が、まさか女装について他人に面と向かって語るときが来るとはねぇ~、なんて驚いてしまったものでした。

ご期待は結構大きなテーマでした

お受けした後は、本番前に先方と何度かDMでのやりとりを実施。

「形式はZOOMでのオンラインでおねがいします。」
...これはまぁ、問題ございません。

「当日はどんな姿でもOK。」
...とはいえ投稿内容があれですから、せっかくなので女装で対応させていただきます。

などなど。

やり取りしてる中で明らかになったのですが、どうも先方の担当は女性ばかりの数人のチームである様子。社内で新しいビジネス開拓を目指し、取り組んでらっしゃる方々のようでした。その一環として、特徴ある趣味を持ったいろんな人と話をしてヒントを探っており、わたしの投稿内容について興味を持ってくださった、との背景であったようです。

新しいビジネス開拓...

う~ん、単なる女装のお話だけでなく、期待されていることが思ってたよりも大きそうですね...。(^^;

とはいえ、なんとなくこちらとしても、気合いが入ってしまいます

と言うのは、新規ビジネス開拓というものを実は、わたしも発病前の一時期、仕事で取り組んでいた経験があるのです。なんとも懐かしい響きに聞こえてしまいました。

このお仕事をちょっと紹介しますと、毎日が分析と調査の連続です。社会のトレンドを掴んで、将来どんなニーズが高まるかを予測して、そこに会社がどういう形で貢献し、そのために必要な投資と回収と営利のプランを見える形にする。とまぁ、こんな感じになりましょうか。(固いお話になって、失礼しました。)

会社の将来を託されたようで、やりがいがあることながら、とても難しくて辛いお仕事であったのを思い出します。


そんな厳しいことをされてるみなさま方から、わたしに一種の期待を寄せていただいたのですから、まじめに対応しないといけませんよね。また、わたしの趣味の女装のお話が彼女らにとって有用な情報として提供できるのやらどうやら、一抹の不安も感じたのでありましたね。

いろいろ考えましたが、結局はありのままお話するしかないかな、と。

楽しく過ごせたインタビュー当日

いよいよ当日を迎えました。こちらは自宅にて対応。家族が誰もいない日を選び、日程調整していただきました。

いつも以上に引き締まった感じで、ちゃんとお着替えとメイクいたしましたよ。(*´∀`)♪

時間になったらZOOMを接続し、いよいよインタビューがスタート。先方は女性3人、みなさましっかりした感じでしたが、やや緊張気味。女装姿のわたしに対する視線が画面越しに感じられ、さすがにこちらも、ちょっとだけ恥ずかしい気持ちも感じました。年甲斐もなく、でありますが。(笑)

いろいろいただいた質問は、わたしの生き方や、女装に対する考え、ありのままを約1時間お答えしたのであります。話をするうちにお互い徐々にほぐれてきて、とても和やかに楽しいひとときでありました。

もちろん、彼女らにいい発想が生まれるよう、飛び切りの誠意を込めて対応いたしましたよ。最後は終わるのを惜しむくらい、気持ちよくお話させていただきました。

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期待されることがこれほどうれしいとは

その後、先方から特に連絡はございません。お話した内容が、実際になにかのお役に立てたのかどうかは、不明です。

とはいえ、いまでもあのときのことは清々しい思い出となってます。

なにせ適応障害を発病し休職していたころというのは、わたしの心の中では

「自分は世間から必要とされていない状態」

といった思いがこびり付いていたのです。

なので、彼女らが声を掛けてくださったときというのは、それはそれはうれしかったこと。こんなお声がけを、当時は心の中で密かに待ち望んでいたのでしょうね。

やはり人って、他人から期待されることがうれしいものなのですね。こんなかんたんなことながら、このときに初めて、心の底から理解できたように思うのです。

自分がうれしいことは、きっと他人もうれしい筈。ということは、この社会の中、一人でなんでも抱え込んでしまうことは損なことなのですね。

なんでも一人でがんばって対応することって、賢明にも映りますが、生き方としては不器用なのでしょう。

コミュニケーションを怖がらず、いろいろと他人に頼ってしまって、おたがい頼り頼られて過ごす方が、きっといい人生を過ごせるんじゃないかな?

そんなことを切に考えられる、いいきっかけとなったのでありました。


いい経験をさせていただいたことに感謝!

偶然かもしれませんが、当時のわたしに気付きをくださった彼女たちには、感謝いたします!

これを読んでくださってる確率は低いでしょうが、なにかあればまた、なんでもインタビューしてくださいね。

自分の好きなことが、誰かのなにかのお役に立てるって、うれしいものなのですよ!


拙い文章ながら最後まで読んでくださり、ありがとうございました。m(_ _”m)

続編もありますので、読んでくださいましたらうれしいです。

コメント

  1. miiko より:

    すごいですね。対面でインタビューを受けられたんですか。
    女装についていつも思っていることを語られたんですよね。
    こういう機会を通じて少しでも、女装について理解が進むといいと思います。

    • miikoさんへ

      いつもコメントいただき、ありがとうございます!

      インタビューは対面でした。
      先方は女性ばかりで3名ほどいらっしゃいましたよ。

      ビジネス創出に苦労されてる雰囲気が伝わって来ましたので、
      わたしなんかの話が何かのヒントになればうれしいことですし、
      miikoさんの仰る通り何よりも女装の理解者が一人でも増えてくれたら、
      これ幸いですよね。

      わりと楽しい経験をさせていただきました。

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