発病の背景①「忙しさがいつまでも終わらない」は危険信号です

適応障害との格闘

休職まで至る前の自分はどういう生活を送っていたのか?、いま振り返ると酷いものと感じてます。少しづつ書き出してみようと思います。

自分自身の特徴

まずはわたしの特徴からお話しします。自認している自分の悪い点は以下のとおりであり、これらが根本的な原因かと感じてます。

・集中力がかなり強く、ひとたび物事に集中すると他に目が向かなくなってしまう。
・物事に関し責任感を過大に持ってしまう。
・人見知りしてしまい、他人との積極的なコミュニケーションから逃げてしまう。
・チームの中の一員として協力して物事に取り組むことが苦手。

あと、ごく簡単ですが、経歴は以下のとおり。

・大学卒業後、某企業に入社し、某事業部に配属。
・転職経験なし。社内の転籍もほぼなし。
・一貫して特定分野の技術職として従事。

つまりは入社以来、ほぼずっと同じ仕事を続けていたことになります。

仕事に追われた生活ぶり

前述した生まれつきの集中力・責任感より、目の前の仕事にはかなりのめり込んでしまうスタイルで仕事に取り組んでおりました。深夜まで残業することなど日常茶飯事。連日、日付が変わっても残業を続けておりました

業種としては学生時代から興味があった分野でしたので、仕事自体が楽しく感じていたのでしょう。おそらく、根っからの技術者なんでしょうね。

なので、目前の仕事をよりよく仕上げられるようにために自分のスキルを高めることには非常に興味を持ち、勉強はかなりしていた方ではないかと思ってます。

所詮は蚊帳の中、外界との接触なし

しかし所詮それらは、自分が取り組む特定分野という蚊帳の中での話。その範疇を超えた範囲に関しては、自分が集中すべき対象ではないと考えてしまうと、ほとんど興味が湧かないような性格でした。
忙しい時には、社内はおろか社外で起きているニュースにもほとんど興味なし。テレビや新聞にさえ触れない時期をよく送っておりました。休日も会社からよく仕事を持ち帰り、土日とも家の中で黙々と仕事をしていたことも、しばしば。家族からもよく呆れられておりました。

忙しい日々がいつまでも終わらない

なんか、常に忙しい日々を送っていたと思います。なぜか毎日忙しく途切れる期間がない、という生活です。
「この仕事が終わったら少し落ち着くはず!」
と思いながら、落ち着くことを夢見てがんばり続けていたところで、いつになっても落ち着かない。永遠に忙しさが続いている。

これがわたしが送っていた生活ぶりであります。

おそらく、他人に振れる仕事もおそらくいっぱいあり、それができていればわたしももう少し楽な生活を送れていたはずですが、その”他人に振る”ということがわたしにはできなかった、ということです。

なぜ他人に振れなかったのか?

さて、なぜ当時のわたしは他人に仕事を振れなかったのでしょうか?

自分の状況を発信して、助けてもらいたい相手およびその上司に談判すれば、振ることができていたかも知れません。

しかし自分自身の特徴が災いして、それができなかったのです。
・責任感が強過ぎて「自分でやらなきゃ!」と考えてしまう。
・苦手なコミュニケーションが嫌だったので談判のようなシビアな話から逃げてしまう。

なので助けを求めることなく、よって振れる人も現れず、いつも耐えて一人で仕事をしていたように思います。

救いの手を待っていた自分の心

もうひとつ、とても反省すべき点を感じてます。
それは、いつか誰かが手を差し伸べてくれることを信じて黙って待っていた気持ち、になります。

「自分は誰かが困っていたら自分の仕事を放っておいて助けに行ってあげていた。
なのに自分が困っているときは誰も来てくれない。けど、いつかは気が付いてくれるはず。
その日が来るまで、黙って耐えて待ち続けよう。」

...といったところでしょうか。

チームで成果を出すことを軽視していた自分の愚かさ

今になって思うと、これは組織の中で働くには非常に身勝手な甘い考えであったと、大いに反省するところです。

他人を助けるために自分が動いていた点は、おそらくまぁ良いことなのでしょう。
しかし、自分は組織の中の仕事の一部を担っている訳であり、それを放ってしまうのはよろしくない。上司の了解を得てからであれば別ですが、コミュニケーション嫌いが祟り、その了解を得るための行動を起こしていなかったことが非常によろしくないところ
勝手に判断して放っていた仕事の穴埋めは、自分自身で対処するしかなくなる。
なので、いつも忙しくなってしまう。
これでは全てを自分で抱え込むサイクルに陥ってしまい、忙しさが永遠に続きますよね。

他人が気付いてくれるのを待っていた点も、それは他人が自分と同じことをしてくれるよう期待しているということ。つまり、他人も自分と同じような忙しさのサイクルに入ってくれることを願っているようなもの
これはもう、論外な考えですね。

誤解が誤解を呼んで悪い方向へ

このように、自分が誤解をしたまま前記のサイクルが繰り返されていたため、

「原因が職場の組織にあるのでは?」

などと身勝手な方向に考えてしまい、誤解が増長してしまう結果となっていきます。次第に組織への根強い不信感となってしまいます。

ますます厄介な話ですが、つづきはまた次の機会でおはなしさせていただきます。

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